株主優待とは?

株主優待とは

【株主優待とは?】

「株主優待」とは、株主投資で利益の一部を還元する「配当」とは別に、株を所有してくれた株主に対して、「お歳暮・お中元」のように感謝する気持ちを品物やサービスで株主に還元するもの、と考えると分かりやすいと思います。

株主優待の内容は企業によって様々です。
自社商品の詰め合わせ・割引きチケット・食事券・お米・そして、クオカード・商品券・図書カードなどの金券は投資家には特に人気のある株主優待です。

現在では「優待マニア」と呼ばれる株主も増えて、テレビで放送されたことで注目を受けた「株主優待で暮らす桐谷さんシリーズ」が大ブレイクしたこともキッカケで、株投資・株主優待を知った方も多いのではないでしょうか。

株主優待を行っている企業は現在1000社以上あり、海外では株主優待制度は一般的ではなく、こんなに優待制度が盛んなのは日本だけとのこと。海外では配当金を目的に投資をするのが主流なんだとか、、、

一大ブームとなっている「株主優待」ですが、このサイトを見てくださってる方の中には、「株主優待」についてもっと詳しく知りたいと思ってる方も多いと思いますので、「株主優待」について、どんどん掘り下げていこうと思います。

 

【株主優待の歴史】

そもそも「株主優待」はどのような経緯でここまで広がったのでしょうか。

遡ると、最も古い優待は明治32年に「東武鉄道」が「株主優待乗車証」を発行したのが始まりのようです。
この「株主優待乗車証」を手にできるのは、高額な鉄道株を多く所有する資産家のみで、現在のように身近なものではなかったようです。

その後、1980年代からの高度成長期・バブル期に、個人投資家が急増して株主優待が広まり、1990年のバブル崩壊で投資家の株離れを防ぐために、株主優待制度を導入する企業が増えていきました。

2000年代に入り、株主優待が身近になってくると、ユニークな優待も増え、投資家の自分の生活や趣味・嗜好に添った会社の株を持つようになりました。中にはコレクターを対象に優待を作った会社もあったそうです。

2008年のリーマンショックで株主優待を取りやめる企業も多くありましたが、現在では個人投資家のための税制優遇制度の「NISA」をきっかけに株を始めた方が増えたことと、マネー雑誌の特集で株主優待が取り上げられてたり、現金をほとんど使わず株主優待のみで生活をするライフスタイルが注目されるなど、株主優待が投資のおまけではなく、主役になってきたことも含めて今の株主優待ブームにつながっています。

 

【株主優待のメリットとデメリット】

株主優待は、税金が20%天引きされてしまう「配当」と違い、雑所得として扱われるので、課税されないのがポイントです。優待品は企業によって様々ですが、日常で使える品物や、割引券などがもらえるので、お得感もあります。

他には、優待株の特徴として、値動きがパターン化されてるので初心者の投資家でも買いのタイミングが掴みやすいのも特徴です。さらに、株の長期保有でもらえる優待のグレードが上がるものもあります。

ただし、株主優待にもデメリットがあるので注意が必要です。
自分が欲しい株主優待でも、優待だけに気を取られてしまうと、株価の値下がりによっては買った時より株価が下がってしまい、株主優待以上に損失が出てしまう可能性もあります。

このように業績の悪い会社は、株主優待の内容を突然変更したり、廃止するリスクもあります。
株主投資をする際には、優待だけに注目するのではなく、企業の安定や成長性などをしっかり調べて見極める必要があります。

 

【株主優待とは・まとめ】

株主優待をどんどん知っていくと、お得でとても魅力的ですね。

少し昔までは、株主投資はギャンブルだという考え方もありましたが、超低金利時代と言われてる現在、貯金以外の方法で自分の資産を株などの投資で運用する方も増えてきました。

少しでも投資に興味を持ったら、小額から株を始めることもできます。
まずは自分の好きなものに関連してる企業を調べてみると良いかもしれません。

今ではネット検索でたくさん情報が得られます。株主優待銘柄を調べることもできますし、当サイトでも株主優待について詳しく説明しているので、どんな企業がどんな優待内容なのか、ぜひご覧ください。

ただし、株主優待を受ける際にはメリットとデメリットがあることを忘れずに、日々のリサーチも含め、冷静な判断で株主投資を行っていくのが重要です!

賢く、お得に資産運用しながら株主優待を手に入れましょう。